五徳・金輪紋解説
<五徳紋>
五徳は、火鉢などの灰のなかに、脚を埋めて、鉄瓶などを乗せるもの。
五徳紋は、その全体のカタチをとったもの。
意味は五徳の音が儒教の仁義礼知信の五つの徳をそなえているというので、この器を借りたのであろう。
使用家は疋田氏のみ。
<金輪紋>
金輪は五徳の輪の部分だけをいう。
この輪を数個くみあわせて図案化したものである。オリンピックの五輪のようなカタチは家紋には見られない。
<鎖金紋>
鎖金紋は、戸のかまちにつけて、閉じる輪をかたどったもの。
戸を閉じて賊を防ぐ意味からきているのかもしれない。