卍紋は、昔から色々説がある。太陽が光りを発するしているさまを形象化したもの、との説が一般的である。すなわち、日紋と同じことなのである。

卍は梵語(サンスクリット)ではスパスティカといい、「さいわいな」「おめでたい」といういみである。

卍紋は二つある。右回りと左回りがある。

卍紋は十字に似ているので、クリスチャンでこれを用いるものもあった。摂津の多田、伊丹の二氏は卍紋を用いたが、これは、同地方が戦国時代、キリスト教がはやった地方なので、使われたのではないかと考えられる。しかしこの説を他氏に当てはめるのは危険である。