2015年時点では、ガラッと機器構成など変わってしまってます。
ということで、コンテンツを入れ替えていこうと思っています。
新コンテンツ第一弾
次世代オーディオフォーマットに期待するもの。
CD:コンパクトディスクの誕生は1982年。
その4年後の1986年にはプレーヤーを購入していました。普及が一気にすすんだ記憶があります。
レコードに比べて、気軽にいい音が出るようになったなぁという記憶がかすかにあります。
CD-DA、それはなんと30年以上の前の仕様です。その後、MD、DAT、DCCなどいくつか新しいデジタル規格が登場し、消えていきました。
現在(2015年)は、SACD、DVD-AUDIOもかろうじて有るには有りますがどちらもCDに変わることはありませんでした。
そして、なんとなくブレークしそうなのが、Blue-ray Audioです。そんなCDも2014年にはオンライン販売に総売上額が逆転されたそうです。
しかし、その一方で円盤メディアとして買える音楽としては、依然としてCDは圧倒的なシェアを持っています。
30年ももったフォーマットをほめるべきなのでしょうが、問題もはっきりしてきていると思います。
また、「情報量の制約のもとでより持ち運びしやすいものを」という方向が市場の要求となっていたことも、CDを超えるフォーマットの開発・普及があまりすすまず、CDDA規格が今も生き延びているひとつ原因だと思います。
音楽を楽しむには、何と言っても生演奏です。
しかし生音は持ち運べませんし、何度も繰り返し聞くことはできません。
それに、リスニングポジションごとに違う聞こえ方をします。
この生音を保存しようというのが、蓄音機ですね。
CD登場までは、アナログテープで録音して、(マスタリングして)レコードに溝を刻んでいました。
そうそう、溝を刻むときに効率よく長時間録音できるようにRIAAカーブで圧縮、逆RIAAカーブで伸張していたんですよね。
カセットテープにもdbxという圧縮・伸張タイプのダイナミックレンジ拡大技術がありましたね。懐かしいです。
閑話休題、アナログレコードの音質を制限する要素としては、モーターの回転むら、磁気ノイズ、圧縮伸張の誤差、アナログ処理回路系の位相誤差なんかが代表的です。
これらの問題は、デジタル技術を使えば全部解決するかといえば、そうでもありません。
デジタル方式には、デジタル方式の問題があり、数学的にいうとは標本化定理が制約となります。
時間・振幅ともに十分分解能を上げていけば、AD変換・DA変換の過程におけるノイズシェーピングとデジタルフィルターでかなりの部分は解決できますが、データ量がどんどん増えていきます。
そこで、同じ品質でよりデータを小さく、データは小さくても問題のない品質で、デジタル化で失われた部分を推定演算で補う、という方向で開発が進んでいきました。
SACDやデジタル配信でより原音に近いものをという方向もあるにはありますが、主流ではありません。
デジタル化の過程で「何かが」失われるため、アナログレコードのほうが音が良かったという声すらあります。
CD-DAの限界を超える次世代オーディオフォーマットには何を期待すれば良いのでしょうか?
16bit 44.1kHz というフォーマット、さらにはSACDも超えるフォーマットとしては、どういったものを考えたらいいのでしょうか?
CDには「ダイナミックレンジが16ビットである」という明確な限界があります。
これは、オーケストラのダイナミックレンジが入りきらないということを意味します。
また、再生してボリュームが大きくなるようなものがもてはやされたことから、CDへの平均収録レベルを高くするいわゆるボリューム競争が起こり、特にJ-POPなどではコンプレッサーで波形が歪んだり、クリッピングノイズが出たりという問題があります。
せっかく16ビットのダイナミックレンジがあるのに、一部ではそれすら生かされていないというのが現状です。
オーケストラの話に戻りますが、ホールの残響のような音がどのレベルまで記録されているかも聴感上とても重要です。
あるレベルで不自然に残響が切れたりすると気持ち悪いです。ノイズにまみれても自然に残響情報が残っているほうがベターです。
DSDでは、140dB程度に相当するといわれているのでダイナミックレンジはクリアできていると思います。
次に、音が聞こえるタイミング。
CDDA規格の44.1kHzの時間間隔以下の時間差を人間は聞き分けることができます。
人間が感知できる限界の時間精度を実現するには、サンプリング間隔を短くしないといけません。
もちろん、高速高精度ADC(768kHz, 32bitなど)が使えるようになってきているので、デジタルマスター音源の段階では相当改善されていくとおもいます。
もうあとひといきで、ノイズシェーパーで移される高帯域ノイズの問題が解決するといったところではないかと思います。
データ再生時の波形再現性はデジタルフィルターの高性能化が鍵になるはずです。
Chord社のFPGAをつかってタップ数を大幅に増やすというアイデアは正しい方向に進んでいるように思います。
マスタリングで近年話題の32bit浮動小数点形式を使うと600デシベル以上のダイナミックレンジが保持できることから、計算機パワーを用意すればマスタリングには問題は無いと思います。
しかし、これをどう流通フォーマットに落とし込むかが難しいところだと思います。
これだけダイナミックレンジがあれば、現在のCDで見られる音圧競争は起きないとは思いますが、再生装置や耳の保護という観点からは、何らかの制約が必要だと思います。
流通フォーマットとしては、ハイエンド機器を対象としたとしても200デシベルくらいあれば十分で、機器と人間の保護のために平均レベル、ピークレベルに関する情報をコンテナに入れるという手法がとれそるのではないかとおもいます。
そんななか、先日発表されたMQAはとても気になります。円盤メディアとしての後方互換性まであるようなので、なかなかおもしろそうです。
しかし、次世代フォーマットとしての最大ダイナミックレンジと、最小タイミングがどこまで確保できているのかが個人的には最も気になるところです。
もし、CDに対する後方互換性を維持するために、音圧競争が依然として続くのであれば残念です。
さて、浮動小数点方式を使うとして、サンプリング周波数とビット数はどう設定するのが良いのでしょうか?
映像では当然のように活用されているHDRや、超解像への取り組みももっと進めてほしいと思います。さらに欲張るとすれば、頭部伝達関数の畳み込みDSPなんかもソフトウエアでできるようになると魅力的ですね。
SONYやAPPLEは何かたくらんでいそうな気もしますが、どうですかね?(2015年4月の妄想)
クラウド上に64bit浮動小数点形式のようなマスターコンテンツがあって、クラウドコンピューティング+ビッグデータでDSP処理し、ポータブル用(サイズ重視)、本気用(再生機器にあわせた好みの形式)、ヘッドホン用(ユーザーの頭の形をWEBカメラなどで3Dスキャンして、専用の伝達関数で畳み込み定位改善)、CD互換用(16ビット44.1kHz)、ストリーミング用(回線にあわせて)、再生機器の周波数特性の畳み込み、などと好みの形態に加工して楽しめるサービスを提供してくれるととても魅力的です。
さらに付け加えると、アルバムのギャップレス再生は絶対できるようにしてほしいです。
人間の音を聞く能力を考えると64bit浮動小数点は、オーバースペックですが、DSP処理を複数回ほどこして量子化誤差が伝搬していくことを考えると64bitにしておけば、編集作業のマスターボリュームをシビアに考えずに操作できていいような気もします。
一曲単位で配信が可能になって、スタイルが変わりつつあるような気がしますが、作品としてアルバムを通して聴くというスタイルを損なわない楽しみ方もできるようにしてほしいです。
おまけ 1
ボリューム競争で歪んでしまっているCD-DA(J-POP)にデクリッピングを施してやると、とてもいい感じに回復しました。
izotope RX4 の体験版で試してみたら、効果絶大でした。ついでにアップサンプリングもしておいたので、JVCのK2HDを自前でやったようなものです。
制作者の意図と変わってしまうと言われればそれまでですが、圧縮して劣化が目立たないように加工することも普通にあるので、こういう楽しみ方は十分あり得ると思います。
超解像や頭部伝達関数の畳み込みなんかもできるようになるとうれしいのですが、今後のバージョンアップに期待しています。
PCは年々速くなっているので、デクリッピング程度ならソフトウエア処理でも全然ストレス感じません。
foobar2000 にVSTプラグインをかませてリアルタイム処理することもできそうな気がしますが、もちろん自分で作ったりする余裕はありません。
結局、RX4の製品版を買ってクリッピングがひどい音源を変換しました。その後 RX7 までバージョンアップしました。
使いこなせないほど多機能ですね・・・
おまけ 2
こんな携帯音楽プレーヤーがほしい(update)
なかなかアナウンスが行われない iPod Touch 6th ですが、こんなスペックで登場したいいなという妄想です。
実はもう設計はとっくの昔に終わっていて、USB3.1の普及待ちなのではないかと・・・
Linghtning を廃止し USB3.1 TypeC を採用。
DSD対応、MQA対応、32bit float対応
BT 5.0 (EDR,HSモードのオーディオ向け拡張), apt-X lossless(オーディオ専用別系統)
ノイズキャンセリング(付属イヤホン使用時のみ)
視差が人間の目とほぼ同じ位置に設置したステレオカメラ(縦横対応のため、実際は3カメラ)+インカメラの合計4カメラ
4.7インチ(IGZO),サファイアガラス
GPS内蔵
防水・防塵
A8 custumized(DSP強化版) CPU/GPU, Mem 4GB
TouchID
64GB,128GB,256GB,512GBモデル
非接触充電
オーディオモード(音楽鑑賞に最適化した本気動作モードに変えられる。または、デュアルOS動作モードになり情報端末とシステム的に切り離せる。)
WiGIGなんかも入れてハイレゾ音源のロスレス転送なんかもできるようになっているといいですね。
スマホ(iphoneを含む)を持っている人も追加でほしくなるようなデバイスに衣替えして売上向上を目指す方向では?
2台持ちでも、こちらはカバンの中に入れておける。iphoneのコンパニオンデバイスとしても機能する。
これだけのスペックであれば、製品寿命が長くなりゲーム端末のようにモデル末期に向けたコストダウンが狙えるのでは?
キャッチフレーズ[本当の音楽を聴こう]
こんな端末がでたら、Chord の MojoをDACとして一緒に使ってみたいです。
第6世代 ipod touch が発売されました。(上の妄想スペックででたら、買っていたかもしれませんが、買っていません)
妄想スペックで実現されたのはA8(ダウンクロック版)が搭載されたことくらいです。
第7世代 ipod touch が出る頃(出るのか???)には、新しい音楽配信フォーマットのデファクトスタンダードが決まっていてほしいですね。
iPhoneは第7世代でレガシィなイヤホン端子をついに廃止しましたね。
次世代iPod Touchでもイヤホン端子は無くなるのでしょうか?
ということで、勝手にiPod Touch 7th のスペックを妄想してみます。
シリーズも iPod Plus に刷新
Lightning を廃止し USB3.2 TypeC を採用。
iPhoneXSでもLightningが残りましたね。新しいiPad2018秋からUSB-C採用という噂もあるので、もし7thが出るならそのタイミングかな?
USB Audio Device Class 3.0対応
DSD対応、MQA対応、32bit float対応
BT 5.x(EDR,HSモードのオーディオ向け拡張)
apt-X 新タイプ(オーディオ専用別系統 低遅延・ロスレス・ハイレゾ)
WiFi
WiGig ロスレスデジタルオーディオ送信機能
視差が人間の目とほぼ同じ位置に設置したステレオカメラ(縦横対応のため、実際は3カメラ)+インカメラの合計4カメラ
5.0インチ(EL),サファイアガラス
GPS内蔵
防水・防塵
A12 custumized(CPUは最新版だが、ダウンクロックで省電力し、DSPを強化したタイプ), Mem 4GB, AI helper
FaceID
8GB,128GB,512GB,1TB,2TBモデル(8GBモデルは、他のスマホのコンパニオンデバイスを想定、大容量タイプはパーソナルストレージ)
Cloud と端末の間を担うfog としての機能を持たせる。
本体にもAIチップを内蔵するが、強化版AIチップを内蔵した専用ドック(大きさはAppleTV程度)にも対応。
非接触充電+超高速ケーブル充電
オーディオモード(音楽鑑賞に最適化した本気かつ、低消費電力のオーディオ動作モードに変えられる。または、デュアルOS動作モードになり情報端末とシステム的に切り離せる。)
近年販売台数が極端に落ちているようなので、スマホ(iPhone、androidとも)を持っている人も追加で所持したくなるデバイスに衣替えして売上向上を目指す新タイプデバイス
スマホと2台持ちでも、こちらはカバンの中に入れておける。iphoneのコンパニオンデバイスとしても機能する。
もちろん、Android端末のコンパニオンデバイスとしても機能する。
これだけのスペックであれば、製品寿命が長くなりゲーム端末のようにモデル末期に向けたコストダウンが狙えるのでは?
旧コンテンツはこちらに移動しました。
もどる