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フラッパー隔月(不定期?)連載の作品です。
作者は、木々津克久。
代表作は 「フランケン・ふらん」 「へれん esp」など。
・ストーリーの概要・解説っぽいもの
長らく闇の住人(魔物)たちが、人間を生かさず殺さず家畜のように支配してきた。
しかし、あるとき人間が新種のバクテリアに感染した影響で、高い知性と体力を得るようになった。
そして、人間は伝説や神話の中の存在であった支配者の存在に気づき、支配者達を狩り出した。
感染した人間は敵であり、同じく追われる身の同族も時として敵となる。
「夜の魔女」と字され恐れられたアーサー・ピューティーとその従者アタル(ゾンビ)は、今は狩られる者となり、安住の地を求めて逃避行する。
もともと読み切りだったので、他の同様の出自の作品と同じく第1話と連載後の話の間でバックグランドの解釈が多少異なっているようです。
あと連載時に気になっていたコマの辻褄が合わないところは残念ながら修正されていなかったようです。(111〜113P)
途中で登場するフィボナッチという時間を移動できる悪魔が作品の柱となる流れを作っている。
フィボナッチが幼少のアーサーを殺しに行って、逆にアーサーの姉に返り討ちにされたのを、アーサー自身が憶えている。
その後再び現れ、アーサーに殺される直前の再会ではアーサーを恋敵と呼んでアタルにデレており、返り討ちにされた後のどこかの時代でアタルに惚れたようだ。
アーサーがフィボナッチを殺した後の時間でも、殺される前の若いフィボナッチが現れている。
若いフィボナッチは過去のある時代で幻の呪具「猿の手」が使われた可能性が高いこと伝え、アーサーはその時代へ送ってもらい「猿の手」を使った人物を使う前に抹殺しようと企てる。
しかしその時代で「猿の手」を持っていたのはある少女で、しかも、少女が願った普通の願いがすべての根源であった。アーサーもそれを止めることができなかった。
ただ、少女は残る1つの願いをアーサーとの再会の時の為に取って置くことにする・・・
時間を操作するため、何らかのパラドックスを伴う展開が広げられると思われたがフィボナッチには小さな歴史改変は可能なようだが、大掛かりな矛盾を生じさせることは出来ないようだ。
しかし「猿の手」は因果律を操るため、歴史をすべて書き換える力を持っているとされる。
「猿の手」を使い、残された1つの願いがアーサーたちの最後の希望となる・・・
結構好きな作画とストーリー展開です。
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