リベリオンの世界は現世の延長であり、そこに登場する機械・兵器は、WW1~の発展と同じような発展を見せる。
しかし、工業力は後世に残された資源に限りが多く、WW1、2のときのような物量による大規模な戦闘は不可能であると思われる。
また、イーロを統一したライヒャルトの一族は過去の遺産を継承していたため、其の知識から数多くの現世の兵器を模倣することが出来た。
ただし、先に述べたとおり残された資源と低レベルの工業力ではすぐに現代と同じ機械の復元は実現できず、工業力がWW1並みに育つガストン王後期になり、ようやく航空機の製造が可能となった。
機関の発展については、極初期に蒸気機関が存在したが、すぐにガスタービンやガソリンエンジン製造までの技術力を獲得している。
スヴェト期は航空機を除くほぼすべてがディーゼル機関を使用している。
火器については、そのほぼすべてが過去の遺産のコピーであり、形状、機能とも同等のものを得ている。
ただ、タングステンなどの希少金属はスヴェト時期中期の東方開拓後にようやく得られるようになる。
銃弾の系統は9mmパラやNATO弾がベースとなり、表記も準じる。米規格(インチ・ポンド)のものは使われない。
兵器の型式・呼称・ネームシップの扱い
リベリオンの世界では、制式名の概念はやや希薄で、機能を示す識別コードやメーカーの設計番号や型番で使用されることが多い。
ネームシップに関しても同様であるが、アルトゥル時代には主力兵器の愛称を王が命名しネームシップとしていた。
中枢側であるアルトゥルやスヴェトは前世の神話から名称を取ることが多い。それに比べカールシュタットなど反乱軍はその反目からか、意味を示す名や中枢側を揶揄したような名前が多い。
これは中枢側が過去の遺産に近く、さらに人心の統一・士気を高めるために名称の採用にあたり神話の意味合いを重視していたためである。
アルトゥル王が代々搭乗した旗艦がウラーヌスであるのが代表例である。(スヴェトもその名を使い続けた)
またNATOコードネームと同じようなことが後世でもある。
VMFシリーズの航空機は、反乱軍から型番で呼ばれているが、中枢側からは神話から採用した名称で呼んでいる。
ただノルンに関しては、逆に屈辱的なコードネームを与えられる前に、製造会社自ら「運命の女神」の名を与えている。
航空機
※昔からエアクラフトを創造するのが好きで、空を飛び回る機械というのは人類の生み出した機械で一番美しい形をしていると思っています。
ちなみに私が一番好きな航空機は偵察機。特に大日本帝国陸軍百式司令部偵察機。
偵察機は戦略上一番最初に任務に就く重要な航空機であり、それゆえの足の速さや索敵性能。また、存在そのものを威圧効果として利用することもできる。
そんな理由で偵察機って好き。
反アルトゥル戦争時はほぼWW2の水準の航空機で、動力はすべてレシプロである。
ただ依然性能は低く、航空戦術が確立したのはスヴェトになってからである。
スヴェト時代は、燃費面で有効なターボプロップが主流となり、一部の局地戦闘用にターボジェットが採用されていた。
後世では資源の確保に難があり、高度な精製が必要な燃料を使用するエンジンは運用が非常に困難であった。
それにより、大型航空機による船団運用が発達。小型の航空機が発達しない中、運用高度まで上昇できる要撃機はほぼ無く、戦略上非常に大きな効果を上げている。
また、技術水準はスヴェト内紛終結時でも前世水準に追いつくことは不可能であった。
中型輸送機:アエロアクタ(アエロナフチカ・アクチェル) AA21 キト(КИТО:ロシア語で鯨の意。以後、輸送機の総称としてリベリオンの世界で使われる。)
C-130をモチーフにした、同程度のサイズの航空機。
反アルトゥル戦争時代のアルトゥル軍の輸送機。空挺部隊では降下用の改造を加えられた機体を運用している。
アガフォン・ラージンが所属する空挺部隊が使用している輸送機。
反アルトゥル側の防空能力が十分発展していない間は、爆撃機としても利用されたが、反アルトゥル側の防空能力が高まるにつれ、後方での任務に回されるようになる。
:1500馬力程度のレシプロ4発
:航続距離 3500km(2500km)
:最大速度 約350km/h(280km/h)
:ペイロード 約10t
:上昇高度 約6000m
:固定武装なし(ただし機銃射撃用のガンポートがある。)
:空挺仕様では 20名の重装備空挺隊員と投下用の火器・物資を搭載するための設備を有する。
大型爆撃機:FAKM(フアクム) M780 グローバル・ウィング(グローブス・フリューゲル)
B-36ピースメーカーサイズの大型爆撃機。およびその派生。
反スヴェト紛争のときに反乱側が使用した爆撃機。自由落下爆弾による爆撃より、大型の空対地誘導噴弾によるピンポイント爆撃が多用された。
紛争後期には、ミステル機M380中型攻撃機 を搭載するために改装を受けた3機の「M782-T テラ・ウィング」が製造されている。(グーデン・クーゲル奇襲作戦)
そのほか、STOL用ロケットブースター搭載機、離水専用フロートを搭載した機(離水後切り離し陸上に帰還)、砲塔を左右4対搭載した地上制圧用など、多数の派生が存在する。
:5000馬力程度のターボプロップ4発(8枚羽根)
(Ту-95やАн-70のような二重反転ではない。)
:航続距離 7000km(4500km)
:最大速度 約650km/h(500km/h)
:ペイロード 約30t
:上昇高度 約10000m 与圧有
:武装 2連20mm機関砲 6門
※名前の由来は富士通のホストから^^)
FAKMには、M1xx~M7xxのサイズ毎でシリーズが存在する。^^)
中型攻撃機:FAKM M380
ランカスターよりちょっと小さいサイズの攻撃機。
反スヴェト紛争で使用された中型機。攻撃、防空、偵察の仕様がある。
M782-TにミステルしたM380は、奇襲作戦でスヴェト軍空港の制圧に成功する。
:3000馬力程度のターボプロップ2発(6枚羽根)
:航続距離 3000km(2200km)
:最大速度 約700km/h(580km/h)
:ペイロード 約4t
:上昇高度 約9000m
:武装 2連9mm機銃座 2門
アルトゥル近衛師団要人輸送用飛行船:ウラーヌス
カールシュタットの乱以前、アルトゥル側が使用していた要人輸送用の飛行船。
王の行幸に使用されたのがネームシップとなったウラーヌス。アルトゥル時代でこの名を冠した飛行船が3代存在する。
当時は航空機の発達が未熟で、飛行船がもっとも安全な輸送手段と考えられていた。
リベリオンストーリー中、ほとんど触れる事は無い。
※ウラーヌスはギリシャ神話で最初に世界を統治したとされる王。
大型爆撃機:ブラザースター B11 アイテル級
スヴェトの大型爆撃機。M780はこの機体の対抗として開発された。
:6000馬力程度のターボプロップ4発(6枚羽根)
:航続距離 8000km(5000km)
:最大速度 約700km/h(600km/h)
:ペイロード 約25t
:上昇高度 約12000m 与圧有
:武装 4連20mm機関砲搭載回転砲塔 7門
※アイテルはギリシャ神話の天空神
要人輸送用空中要塞:ブラザースター B11S ウラーヌス級
スヴェト時代の指揮管制および要人輸送用航空機。
アイテル級に指揮管制を行う目的で改装を受けた機体。
重装甲の指揮管制室と要人脱出用ポッドを備えている。前述の装備のため爆装はできない。
その代わり航続距離は1万kmに達し、作戦空域で12時間以上の滞空を可能としている。
固定武装は機関砲とアンチミサイル。
ウラーヌス級の製造は10機。うち1機(S/N:021)は反乱軍に鹵獲される。
シダンの救護の任に当たった鹵獲ウラーヌスは、襲撃を受け墜落。シダンは脱出ポッドで辛くも命を取り留める。
VMF(ヴァルター・マルチ・ファイター)シリーズ
反スヴェト・義勇軍が使用しているヴァルター(Vultur:コンドルの属・種)社の攻撃機群
50領にあるメーカーで、50独立以前より航空機製造を手がけている。
V社は各国の独立紛争の裏で急成長し、FAKM社と共に反スヴェト側軍事産業の両雄と呼ばれる。
VMFシリーズは胴体にポン付けでエンジンを搭載した形状のものが多く、機体設計・コスト・量産・整備面様々な思惑から成り立っている。
※胴体の製造とエンジン製造が別々に行われ、利用国現地でノックダウンするのに適しているという理由もあった。
車両<準備中>
後世ではMBTが廃れ、重機以外の車両は装輪装甲車が基本である。
アルトゥルの反乱期でも一定以上(対戦車銃)に対する防弾や、砲弾片から兵員を守るに十分な装甲技術はあった。
貫通力の高いタングステン弾など、スヴェトの中期以降にならないと登場しないため、それで十分であった。
火器<準備中>