メジャーな追加変更以外の訂正・加筆・編集は告知無く行っています。
創作の原点
小学生の頃から戦記もののようなアニメが好きで、中学の頃このリベリオンの前半にあたる部分のストーリーの外郭「二人の戦争」を構想していました。
後半の部分に相当するストーリーも中学時代、「第4のユニット」などに影響を受けて「レイヤ&レイア」を創作。
「二人の戦争」は恋人(レナハリスとフィンクレナム)が、政府・反政府とお互い知らずに活動し、戦場で出くわしてしまう云々といった感じの内容です。
リベリオンにおいては、アガフォン・ラージンとシーラ・カザノフの関係にあたります。
「レイヤ&レイア」は超能力を持つフルトの末裔(レイジ)が敵対する一族と戦うという、今考えると相当足場の悪い話。レイジはシダン・バフルーシンにあたります。
あとどんなファンタジー・SFにおいても、自分の都合のいい世界を作るための伝家の宝刀!「人類粛清」。やはりこれが一番難しい・・・
初期の頃は「緑の守り神」っぽい感じになっていました。
改訂3あたりで、放射能の無効化実験の果ての結果にしたり、太陽風と隕石といったまったくの自然摂理を用いたり。
人を死滅させるに一番都合がいいのは、ウィルスという結論が改訂5あたりから出てきて、公害除去装置から大量の新種細菌・ウィルスがばら撒かれるという設定でした。
改訂9で、宇宙空間で変異したレフ・ウィルスという概念を作り、人為的に優等種を生み出そうとするナチ的思想。
アメリカと欧州の対立・・・、ネオナチ信奉の生物学者、人的な人の進化・・・(をぉ
今思えばかなり最近使われてるアイデアじゃん・・・)
今はもう取り入れていないですが、改訂4頃まではリベリオンの世界が終焉を迎えた後、宇宙から前世の民が再び戻ってくるという、「∀ガンダム」チックな設定がありました。
こちらは、月ではなく航行型スペースコロニーで何世代もかけて、太陽系圏外への往復をするという、「メガゾーン」チックな設定です。
あと、改訂ごとに登場人物の名前が変わっています。初期の名前のほとんどは音だけで付けていましたが、ほとんどよりリアルな名前に改訂しています。
世界観
人類が狂信的な科学者集団により粛正された後の1000年後の未来で、3世紀程を舞台にした歴史。
この世界では、粛正の際に作り出された遺伝子操作人種<フルト人>とノーマル人種のハーフが人口を占めている。
劣性遺伝であり生体兵器としての力を秘めた<フルト>の血は崇敬の対象であったが、後に迫害の対象となって行く。
リベリオンでは<フルト>として覚醒した人物を中心に、<フルト>が排除(絶滅)されるまでの3世紀を後世の歴史書を辿る感じで進める。
エピソード
前半:「反アルトゥル戦争」「カールシュタットの乱」
アルトゥル王府連邦中枢の内部腐敗から、アルトゥル領国から離反した諸国との戦争~スヴェト共和国建国
後半:「スヴェト内紛」「フルト絶滅戦争」
軍事独裁化したスヴェト共和国によるフルト人虐殺、スヴェト体制変革を謳う諸国との紛争
視点
進行する視点は3種類あり、宇宙空間から地上を見下ろす電脳・各登場人物・歴史書である。
電脳:
科学者集団を率いたカールハインツ・ヴェンツェルの自我である。自分自身を創造神と称して、初期の世界に影響を与えたが、人の繰り返される過ちを前に、絶望を隠しきれない。
登場人物:
時の英雄やその周囲の人の目に映ったり耳に入った事実。
歴史書:
何年に何が起きたか、といった説明。また、時の政権により歪曲されているので、真偽のほどは定かでない。
導入
(改訂7版からの語り)
ある狂信的な科学者たちの集まりが、人類の粛正を行った。
彼らは選ばれた民が新たな規律の元に人類を導いてくれることを信じて疑わなかった。
だが、肉体をいくら改造したとしても人の本質を換えることはできなかったのだ。
(改訂5版までのプロローグ)
人類が滅びて1000年が経とうとしている。
だが、人は知らない。なぜ前世が滅びたか。いや滅ぼされたか。
それを知らずして、人は同じ歴史を過ちを繰り返し続ける。
(改訂7版からの語り)
永く弛まぬ歴史の中で、弛んだ弓を張らねばならぬ時がくる。
張り詰めた弓から放たれた矢に、ある者歓喜し、またある者は血を流す。
イメージボード・兵器NEW
登場させるメカは航空機を中心に独自にデザインしました。
地上兵器はかなりMak(当時はSF3D)を意識してデザインを盗用していた記憶があります。そのままクレーテなのがありました。
もちろんリアルに考えた時、そんな兵器はその時代の技術力で到底作れる物ではないのですが・・・
リベリオンの世界では、単純に現代の兵器をパクればいい訳ですが、ただそれだと味気ないのでよくある奇○天外兵器を考案しています。
詳細で書いていますが、後世の資源・工業力から想像した性能とデザインを考慮しています。、
特に前世で中東石油が枯渇したため、長らく燃料に苦慮し前世より長くレシプロ機が活躍します。
北極海・中央アジア油田が復活した後になり、ターボプロップのような効率重視のエンジンが主流になってゆきます。
車両類は無限軌道はほとんど流行らせていません。アルトゥル期の軽戦車や重量のある自走臼砲、工作車両でしか活用がありません。
生産力の問題もあるけれど、スヴェト以降特に誘導弾の改良でMBTのようなものは存在意義が無くなってしまいました。
サブストーリー
「逃避」
「緑の丘の欅の木の下で」と連動した話。リベリオン後半の肝となる話。
「女傑(ブロニャ)」
スヴェト東方開拓の際に行ったフルト人への虐殺行為の2本の先鋒のひとつ、ブロンウィン・リーヴィ(ヴァイ)スの末路を描くための骨子。
「救いの灯~ブラノスフとの出会い」
イーロへ帰還途中の旗艦ウラーヌスを撃墜され、雪原に放り出されたシダンをブラノスフが救う場面の骨子。
劇中劇:「ループレヒトの人形」
アルトゥル時代末期の作家シダン・カモフが創作したとされる戯曲。
偉大な指導者ループレヒトが道半ばで暗殺事件に遭遇。昏睡状態となる。指導者を失ったに等しい臣下たちが彼の魂を機械人形に移し変えた。
機械人形は亡きループレヒトの理想に従い、国家統一を行う。機械人形のループレヒトが絶対の法となり、統治をおこなっていたが・・・
ゲオルク・ディーゼルに牛耳られたアルトゥルを揶揄して作られたという設定。
上演禁止処分とされたが、脚本が編纂され直し、反アルトゥル領国で数多く出回った。
年史(改訂9版)
年代 |
イベント |
関係人物 |
2049 |
ロシア人宇宙飛行士、カレージンが宇宙ステーションで謎の病死。 |
レフ・アントノヴィチ・カレージン |
2052 |
ヴェンツェル病理学研究所に籍を置く、ボゴモーレツ博士(タンパク質専門)がカレージンの病死事故で病原を特定し、論文を雑誌掲載。 |
アレクセイ・ボゴモーレツ |
2057 |
ヴェンツェル病理学研究所は、細胞へDNAを送り届ける汎用ファージの開発に成功し、巨大な資本力を有していた。 |
カールハインツ・ヴェンツェル |
2059 |
ボゴモーレツ暗殺。ヴェンツェル病理学研究所はEU管理下に置かれる。 |
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2060~ |
ユーロと北米との不和。東南アジアでの資源紛争。 |
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2076 |
選民。ヴェンツェルの偽装自殺。粛正。そして、前世の終焉。 |
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ヒストリーインターバル |
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3299 |
農村出身のライカルド・エストがイーロ(ユーロ)の一地方を統治し、後世初の国「アルトゥル」を築く。 |
ライカルド・ルドウィグ・エスト |
3310 |
イーロ全域を統治するアルトゥル王府連邦を築く。 |
|
3334 |
ライヒャルトは病に伏す。息子ガストンが王位を継ぐ。幕僚の一部が力をつけ政権に手を伸ばす。 |
ガストン・エスト |
3372 |
ライヒャルト3世となったアドルフが前妻モニカの事故死後、後妻との婚礼に際し、スカルガ家とリリエンタール家の派閥が対立。リリエンタール家がディーゼルに接近し、リリエンタール家の才女エレーナが后として迎えられと同時に政治的発言力を得る。スカルガ家はこの後、親族のオジアンダ家の派閥と共にアルトゥルと対立することとなる。 |
アドルフ・エスト |
3381 |
アルトゥル軍はカールシュタットの拠点の一つであるソクノラチスに進行。多くの犠牲を出す。 |
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3391 |
カールシュタット暗殺。彼の息子エノ・スカルガを頭にレーオン・バジョフがカールシュタットを再編。反アルトル連合を作り上げる。 |
エノ・スカルガ |
3398 |
アドルフ死去。次男ヨセフが即位するが、そのときすでにディーゼルの操り人形でしかなかった。 |
|
3399 |
アガフォン・ラージンがアルトゥル軍に入隊。 |
アガフォン・ラージン<フルト> |
3402 |
アガフォンら所属の空挺団は、カールシュタット支配下の都市制圧に出動。 |
セルゲイ・ラゾー |
3403 |
アガフォンらとカールシュタットが接触。 |
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3405 |
ヨゼフの即位記念日に無籍のゲリラがこれを襲撃。アルトゥルとカールシュタットは全面抗争に突入。 |
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3408 |
アルトゥルは首都を放棄、降伏する。 |
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3437 |
アガフォン・ラージン暗殺 |
ラビ・スティーピアス |
3444 |
スヴェト共和国樹立 |
ジュゼッペ・ジェルミ |
3446 |
人口増加の移民のため、東方開拓が始まる。 |
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3450 |
フルト人との衝突。 |
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3463 |
フリーチェによる独裁が始まる。 |
ヴィクトール・フリーチェ |
3474 |
フルト人壊滅 |
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スヴェトによる生体開発が始まる。 |
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フルト人の末裔による反乱。 |
シダン・バフルーシン |
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略 |
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3511 |
スヴェト共和国首脳退陣。終戦。 |
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