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会長挨拶

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 6月27日より新会長に就任しました国分です。今年1月28日に国内コロナ感染一人目の奈良県在住の男性が報道されて以来コロナ、コロナの大合唱の中今日を迎えております。その間奈良市医師会ではコロナ対策本部の元、医師のみならず全職種が一丸となってコロナと戦ってまいりました。簡易宿泊療養所へ毎日の医師派遣。ドライブスルーPCR検査外来の設置及び全員参加の運営などがあげられます。この事を通じて改めて感じましたのは医療人の倫理観と使命感の高さでした。近年開業医のあり方が揶揄されることの多かったこの頃ですが、命がけで頑張る姿を見るにつけ我田引水といわれるかもしれませんが拍手を送る気持ちを禁じえません。これからもこの精神を大切に戦い続けることが大切です。今後感染第二波、第三波が懸念される中PCR検査件数の拡充、結果報告までの時間の短縮、疑似症患者入院施設や重症患者治療施設の必要度に応じた迅速な確保は喫緊の課題となっております。
 一方日常診療に目を向けますとコロナ以外の病気が後回しとなる事例も増えております。また一般診療所や病院への受診控えも大きな問題です。コロナ感染症の診療と一般診療との区分けは診察や治療の場所で分けるのか時間で分けるのか見つけていく必要があります。この一例として大阪の十三市民病院の運営経過に注目していく必要もあるでしょう。奈良市医師会でも一般の休日夜間応急診療所と区別した形で発熱外来認定医療機関を考える必要が出てくるでしょう。一般の診療所が在宅医療を除き外来で認定を受けるには難しい点も散見されます。休日夜間が全診療所で個々に当直する代りにみんなの協力で運営して喜ばれているように、個々の診療所が発熱外来の認定を受け運営するよりまとめ行う方がよいと決まり、予算措置もできるようなら一つの解決策となります。
 リモートワークに代表される日常のデジタル化も喫緊の課題です。日本は世界の諸外国に比べて大きく遅れているようです。医療情報のデジタル化、通信方法のデジタル化を進める必要があります。医療介護の連携にも大切な要素です。
 これからも市民のための医師会を目指したいと考えておりますので応援よろしくお願い申し上げます。


令和2年7月1日 記
一般社団法人 奈良市医師会

会長 国分 清和


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