平成27年6月 2日(火) 奈良新聞記事

■高齢者施設で介護学ぶ − 二階堂高生が就業体験
 県立二階堂高校(天理市荒蒔町は1日、同市中之庄町の奈良東病院グループの高齢者福祉施設などで、インターンシップ(就業体験)を実施し、生徒らが介護の現場を学んだ。
 同校は本年度から普通科をキャリアデザイン科に改編。1年次から職業観を持ってもらおうと、連携協定を結んだ同グループの協力で、1年生202名が5回に分けて実習を行うことになった。
 この日は、40人が病院の介護病棟や高齢者福祉施設など7施設に分散。介護福祉士や看護士、理学療法士などの仕事を学んだ。
 軽費老人ホームでは、掃除や食事の配膳などを体験。実習担当者の介護福祉士、脇元正三さん(28)から、利用者の状態に合わせて食事の形態を変えていることや、職員間のコミュニケーションの大切さを習った。
 実習を終えた伊豆本日向さん(16)は「掃除をしただけで汗をかいた。お風呂やトイレの介助もあり、本当に大変な仕事だと思った」と話していた。

利用者に食事の配膳をする生徒=1日、天理市中之庄町のケアハウスふる里