宇太水分神社


緑濃い木立のなかに速秋津比古神(はやあきつひこのかみ)、天水分神(あめのみくまりのかみ)、国水分神(くにのみくまりのかみ)の水分三座が祀られています。社伝では、崇神(すうじん)天皇の時代にはじまるといい、また「玉岡水分社縁起(たまおかみくまりしゃえんぎ)」では、大和国宇陀郡の水分大明神(みくまりだいみょうじん)は天照大神(あまてらすおおみかみ)の分神で、垂仁(すいじん)天皇の時代に神託によって社殿をかまえたと伝えています。
本殿は三社造りで中央と左右の三殿からなる一間社春日造り(いっけんしゃかすがづくり)(国宝)。
水分連結造りの古型で、外部は朱塗り。蟇股 など細部に鎌倉時代の特徴をみることができます。
樹齢500年といわれる欅(けやき)の大樹や杉(すぎ)の巨木がうっ蒼(そう)と社殿をかこみ、境内は、幽玄(ゆうげん)の極(きわみ)。いまにのこる大杉は、源頼朝(みなもとのよりとも)が幼少のころに杉苗(すぎなえ)を植えて祈願したものと伝えられ、頼朝杉(よりともすぎ)ともよばれています。

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