長年つかったParosがついに壊れてしまい、新しくエスプレッソマシンを購入することにしました。
機種選定の条件は、1. スチーミングがやりやすいこと 2. 夜でも静かにラテアートが楽しめる事 の2点です。
そして、見つけたのが、Rocket Espresso 社の R58!
ロータリポンプ搭載、ダブルボイラー、PID制御、AC100Vで使えて(110Vモデル)
最大電流が15.5Aに抑えられているという機種です。
コンセント工事なしに、普通の家庭用コンセントで使えます。
(もちろん、電子レンジと同じ回路につないだら同時使用は無理ですよ。)
しかも、デジタル制御でありながら、コントローラーは着脱式で通常使用時はスタイリッシュなアナログな雰囲気のままです。
やはり今回も
LaGondolaというイタリアのサイトから海外通販で購入しました。
発表直後で、まだ取り扱いがなかったのですがメールで連絡を取りました。
今は、WEBサイトに、Dual boiler espresso machine というカテゴリーができていて、マニアックなマシンがたくさんあります。
R58のほかにも、即納品をいくつか紹介してもらいましたが、R58の発売を待つことにしました。
輸入した商品が途中で破損し(足がもげかかり、取れる寸前)その扱いでかなり面倒なやりとりがありましたが、
町工場に新しい足を作ってもらうということで手を打ちました。
(しかし、修理代まだもらっていないぞ・・・)
足の設計は変更したほうが良いと思います。
海外通販についての詳細は
エンジョイ!個人輸入をご覧ください。
ファーストインプレッション
立ち上がり:意外に早いです。ポーレックスの手回しミルで一杯分ずつ豆を挽いているのですが、のんびり挽いているいるといつのまにか立ち上がっている。といった感じ。
スチーム:とてもパワフルです。あっという間にミルクの温度も上がっていくので、大きな泡ができたら、それをじっくり潰して・・・ なんて使い方はできません。細穴タイプも交換チップも付属しており試してみましたが、太いほうが好みでした。サードパーティーの交換チップも機会があれば試してみたいです。
抽出:Parosのときと同じ感覚で使えています。ダブルボイラーなので、いつも適温なのでスチーミング直後に抽出できるのがとても良いです。
PID制御パラメータはまだ工場出荷時のままで使っています。 日本の商用100Vでつかっているせいか、スチーミングの圧が少し低い気もしますが、十分パワフルなのでまだ変更していません。
スチームワンドのチップは2つ付属していましたが、小さい穴のほうが好み。
メーカーからオプションのチップも何種類か用意されているようですが、今のところ交換の必要は感じていません。
ボトムレスフィルタ
そろそろ1年ということで、すこし慣れてきました。
1年ほどつかって、ようやくボトムレスフィルターでの抽出の微妙な違いが分かるようになってきました。
抽出終盤での色の変化もわかりやすいし、フィルターの状態も良くわかります。
メッシュが細かすぎる時:なかなか抽出が始まらない。
メッシュがやや細かい時:きれいに中心から滴り始めずに、何か所からかしずくが成長してしまう。
メッシュが荒すぎるとき:ところどころで、ミストシャワーのように飛び散る
もちろん、何秒でコーヒーの色が白っぽく変わるかでも判断できますし、飲めばそれなりにわかるのですが、ボトムレスだと目で見て微妙な違いが分かるし、何より抽出されるのを見るのが楽しいdす。
イタリアのバールでは(もちろん国内でもそうでしょうけど・・・・)ベストショットが出るまで、
その日の豆の状態や気温・湿度に合わせて、メッシュや、タンピング加減、マシン装着時のハンドル位置を調整しているんだろうな。
いろいろな豆を試していますが、抽出具合が確認しやすいので豆を変えた時のメッシュ調整がとても楽になりました。
立ち上がってからの使い勝手
連続抽出・ミルクフォーミングについては全く問題なしです。
ダブルボイラーなのでコーヒー好きの客人が来ても次々作れます。
電動ミルを処分してしまったので、手回しミルがボトルネックになっています。
振動・音
ロータリーポンプなので、とても静かです。
ただし、時々抽出とは全然関係ないタイミングでガーッというポンプの動く音がでます。ボイラーに水を補給している音なのかもしれません。
先日(2017)年、Rocket EspressoからニューモデルR60Vがリリースされたようです。
カタログを見てみるとR58に圧力プロファイル機能が追加されたとのことです。
圧力プロファイルってなんだ? と思い調べてみると、30秒の抽出の間をいくつかの時間に分割して、時間ごとに圧力を制御することでよりエスプレッソの美味しさを引き出すテクニックだとのこと。
R60では、5区間に分けているみたいですが、最初に数秒の蒸らし(Preinfusion)が入るようです。
業務用の自動マシンなんかでは、当たり前に行われているようですが、R60Vのクラシックなたたずまいでそれが実現できてしまうところがすごいですね。
恐らく、外付けのデジタルコントローラーで蒸らし時圧力、蒸らし時間、最高抽出圧力、抽出時間、なんかを設定するのだと思います。
あ、もちろん買い替えなんでできませんよ! R58はまだまだ現役ですから。
でも、蒸らし(Preinfusion)ならレバーマシンで手動でやった方が楽しいんじゃないのかなという気もします。
というわけで、今、とても気になっているレバーマシンがPonte Vecchio ポンテ・ヴェッキオ の Export です。
赤のスリムな筐体がまたおしゃれな感じです。
圧力プロファイルを探るためには、ブルドン管(圧力ゲージ)がついた一つ上のモデルが望ましいのかもしれませんが、スリムな筐体の魅力のほうが勝っています。
Ponte Vecchio の赤を輸入しました!
かっこいいです。 そして、おいしく抽出できます。
当たり前ですが、モーター音が出ないのでR58よりもずっとずっと静かで、夜中でも気兼ねなく飲めますよ!
といって、夜眠れなくなっても知りませんよ〜。
(もちろん、そのためにはグラインダーも手動にしないといけません。おすすめは、ポーレックスのセラミックミルです。)