試行錯誤を続けていくうちに、次第にエスカレートしていきたどり着いたのがこのGAGGIA PAROSです。グラインダーと一体になったマシンです。
LaGondolaというイタリアのサイトから海外通販で購入しました。
ここでは、主にPAROSを使ったエスプレッソの抽出について詳しく紹介していきます。
基本的な仕様についてはコーヒー器具の紹介ページのPAROSを見てください。
海外通販についての詳細はエンジョイ!個人輸入をご覧ください。
まずは、写真で私のシステムを紹介します。
これが、台所のエスプレッソスタンドです。後ろのスチールラックとよくマッチしていると思いませんか?(自分で思ってるだけかも...)
左にある背の高いのがFAEMAのグラインダーです。PAROSのグラインダー調整をするまではメインとして使っていましたが、グラインダー調整後は気分次第ってかんじです。
ちなみに、このテーブルは3cm厚のメープル集成材で作ったオーダーメード品です。狭い台所にあわせて図面をCADで書いてオーダーしました。木材用NCがあるらしく、完璧でした。
グラインダー調整方法について
購入後しばらく練習しましたが、グラインダーのセッティングを一番細かい位置にしないとうまくいかず、使う豆によってはそれでも不十分なことがあり、グラインダーつきのマシンなのについつい、専用グラインダーを使っていました。しかし、PAROSのグラインダーはこんなもんじゃないはずだ!と思い分解して調整を試みることにしました。
手で回せる範囲には限りがあるので、調整範囲以上に細かく挽けるようにするには分解する必要があります。実際分解してみましたが、予想していた以上に簡単でした。(くれぐれも自己責任で作業してください。)
本体から電源ケーブルを抜きます。
スチームノズル開閉用のバルブのハンドルをはずします。
天板をとめているねじ(4本)をはずします。(はずすときに気が付きましたが、半分は緩んでいました。ポンプの振動で徐々に緩んだようです。)
天板をはずします。
グラインダー上側を手で回してはずします。はずしたついでに掃除機でカスを吸っておきました。
グラインダーの上側のプラスチック部品をとめているねじ2本をはずします。これには比較的軸の長いプラスドライバーが必要です。
ねじをとめるための穴は4箇所90度ごとにあるので、取り付け位置を90度ずつ前後させることでグラインダーのベストポジションに合わせられるような解が必ずあるはずです。私の場合、一番細かくセットしないと調整できなかったので、半時計回りに90度戻したところの穴にプラスチック部品を付け直しました。
一番細かく挽くようにセットしてもグラインダーロックがかからないような初期調整になっていたのではないかと思われます。慣れてきたら分かると思いますが、エスプレッソ用に挽くにはグラインダーロック直前の細かさで挽く必要があるので、もし細かく挽ききれないようであれば調整すると吉でしょう。
復旧は分解と逆の順番で行います。
あまり細かくセットしすぎると、グラインダーがロックして回らなくなるので荒めのセッティングからはじめて歯があたり始める場所、確認しておきます。
あとは、実際に豆を挽いてみて、その豆にマッチした細かさになるまで挽き方を変化させるのがいいと思われます。
実際に調整をしてみて、これまで以上に細かく挽くことができるようになりました。ベストの設定でもまださらに細かい位置へも動かせるので調整前の問題は無事解決しました。ドーザーつきグラインダーのFAEMAと違いドーザーにためることなく直接フィルターバスケットへ粉が落ちるため、同じ抽出具合になるように挽くとPAROSで挽いたほうが、よりふわふわの体積の大きな粉になります。豆の焙煎度合いによってもちがいますが、すりきりより少し盛ったあたりからタンピングをするとちょうど良いようです。
エスプレッソ抽出手順
写真&動画つき!豆を挽く:付属の黒のスプーンですりきり2杯で2杯用フィルターバスケットにマッチします。1杯用バスケットを使うときは1杯では足りないようです。
2杯分の豆を挽ききるとこんな感じに山盛りになります。
これを、軽〜く押しつぶしながら平らにならします。写真に写ってるのは近所のホームセンターで買ったペイント用刷毛です。飛び散ったコーヒー豆を掃除するために買ったのですが、平らにならすのに便利なので流用しています。
タンピング:ちょうど付属タンパーの上面がフィルターバスケットの上のふちと同じくらいになるまでつぶします。(手が2本しかないので写真はありません。)
抽出:およそ20〜30秒が良いといわれていますが、割と適当です。滴るエスプレッソの色でここかなぁ?というところでとめています。
デジカメを三脚にセットしてさらに照明を追加して苦労して撮影した動画ファイルを用意しました。およそ3MBあります。
こちらがその動画です
音で分かると思いますが、スイッチを入れて最初の数秒は抽出されてきません。その後、トローリとしたエスプレッソの抽出が始まり、色が薄くなったあたりでとめています。普段から抽出時間は計ってはいませんが、なかなかいい時間で抽出できていますね。
ラテアート製作過程もやはり手が足りないので撮影できていません。そもそも、きれいに絵がかけないので掲載はもう少し後になりそうです。